口唇ヘルペスとは
口唇やその周囲に小さな水ぶくれができる病気で、単純ヘルペスウイルスが原因で起こります。
単純ヘルペスウイルスは感染力が強く、直接的な接触の他、ウイルスが付着したタオルや食器などを介しても感染します。
単純ヘルペスウイルスは普段は神経節に潜伏していますが、疲労、紫外線、ストレスなどで免疫低下すると皮膚表面にでてきて水ぶくれ・疼痛などの症状を起こします。
再発の頻度は人それぞれで、毎月のように再発を繰り返す場合もあります。
口唇ヘルペスの症状
初期症状
水ぶくれが出現する前にピリピリ、チクチク、かゆみといった違和感がでることが多いです。
赤み・水ぶくれ
違和感から半日くらいで赤く腫れてきます。この時期は患部でのウイルス増殖が活発で、このような早い時期に治療を始めることが大切です。
赤みから2、3日後に、水ぶくれが多数出現してきます。水ぶくれは初感染では大きく、再発を繰り返すと小さくなっていきます。
回復期
かさぶたができて治っていきます。
口唇ヘルペスの治療
初期症状を感じたら、できるだけ早く治療開始する方が治りも早くなります。
- 抗ウイルス内服薬 (通常内服、抑制療法、PIT単回投与)
- 抗ウイルス外用薬
症状により、内服薬、外用薬で治療を行います。
アメナリーフのPIT単回投与
再発性口唇ヘルペスには、再発に備える治療(PIT)の内服薬を処方できます。
PITとは
あらかじめお薬を処方してもらい、初期症状が出たときに患者さんの判断ですぐにお薬を服用する治療法です。
口唇ヘルペスは、できるだけ早い段階で内服開始できると症状が軽く済みますが、いざという時には手持ちがなかったり、病院に行く時間がとれなかったり、なかなかタイミングよく内服開始できない方も多いようです。
頻回に再発する人では、症状の出現がストレスになり、日常生活に支障がでる場合もあります。
再発が頻回で、初期症状を正確に判断できる方には、アメナリーフのPIT処方ができます。
専用の携帯用ケース付きなので、いつでも携帯して、初期症状を感じたらすぐに内服することが可能です。
内服方法
初期症状出現後6時間以内に(口唇ヘルペスでは皮疹発現前に)、アメナリーフ6錠を食後に1回服用する。
- 1回の服用でOK (単回経口投与)
- PITは保険の処方薬です
- 薬を使用したら、次の再発に備えて再処方できます。
注意事項
- 同じ病型の再発性の単純疱疹(口唇ヘルペス又は性器ヘルペス)であることを、臨床症状及び病歴に基づき確認できる場合に処方可能です。
- 再発の初期症状を正確に判断可能な方のみに処方できます。
- 初期症状出現後6時間以内に(口唇ヘルペスでは皮疹発現前に)内服する必要があります。
- 発症から時間がたった方には処方することaができません。
- 初期症状を感じてから6時間以内に受診され、上記条件をみたす場合は処方できることもあります。